Landing Net Making

2011年3月4日

 

イトウ用ランディングネット製作開始

 

2010年の釣行で、イトウ用ランディングネットの構想は出来上がっていた。

まず、グリップ材を何にしようか? 前回同様、バーズアイメイプル?

全てのランディングネットが同材では面白くないと思い、思い付いたのが 『黒柿』

しかし、その材料は重い。

大型ランディングネットを作るのに、軽さは必須条件。

物色していると、『杉』 材が目に止まった。

通常目にするのは、板目とか柾目。今回は違う。

一目惚れと言ったところか?

これから、CADで図面を書き、次のステップへ。

2011年4月5日

 

グリップ製作開始

 

いよいよ、製作開始。

まず最初に、反り・ねじれ・厚みを修正する為に、知り合いの工場で、プレーナー掛け。

そして、グリップの大きさに切断。

すると、問題が発生・・・。

加工すればするほど、反ってくる・・・。

バースアイメイプルの時は、このような症状が無かったのだが・・・。

難しい・・・。

2011年4月13日

 

グリップ アウトライン完成

 

『早く完成させたい』 と言う気持ちはあるが、なかなか進まないのが現実・・・。

作っている途中に壁にぶち当たる。 思った様に進みませんね。

 

漸く、グリップの外形が出来た。

私の、ランディングネットの拘りとしては

 ①グリップ材の木目を生かす

 ②常識にとらわれない、目的に合った物を作る

 

今回はグリップ材に『杉』を採用したが、問題点が浮上してきた。

反りが非常に多いこと。油分が多く接着不良になる可能性が有ること。

 

前回作ったランディングネットのときと同様に、フレーム材を『AKASAKA WOODWORKS』から購入した。

店主からの助言も有り、接着不良については解決出来そう。

2011年4月15日

 

フレーム加工

 

いよいよ、フレームの製作開始!

材料は、上から

 ・ブビンガキルト杢

 ・本紫檀

 ・ウォールナット

 ・本紫檀

 ・ブビンガキルト杢

で作ります!

 

内径60㎝で、フレーム長さは2.3m程度。

材料が1.8~2.0m程度なので、継ぎ目が出来てしまう。

したがって、今回の製作はとても時間が掛かる・・・。

ゴールデンウィーク明け迄に、出来るか微妙な状況・・・。焦り・・・。

 

フレーム材を曲げるのは、鍋をコンロで熱し、雑巾に水をひたし、フレーム材に水分を含ませる。

その後、鍋のRに押し付け、曲げる。オーソドックスな方法。

フレームの形状を維持するのに、シナ合板にビスを何本も付け、梱包用の紐で括り付ける。

グリップ部分はクランプで固定。接着剤は2液エポキシ接着剤90分型。  

2011年5月11日

 

フレーム完了

 

フレームを、片側ずつ5層で、完成まで10日を要した。

漸く、あらあらだが本体ができた。

 

今まで使っているランディングネットとは、全く違う雰囲気!

 

次は大胆な加工が始まる。

2011年6月3日

 

核心部の加工完了

 

ランディングネットの核心部の加工が終わった。

今回のランディングネット製作の主旨。

 ①ランディングしやすいグリップ長さ

 ②メータークラスがランディング出来る

 ③背中に背負える。等々

 

内径が60㎝でグリップがフレームより長い。ということは、前回の写真では背負うことが出来ない。

したがって、大胆な加工を今回、実施した。

折りたたみ式ランディングネントである! 実現するのに時間が掛かりすぎた・・・。

完成予定であった、ゴールディンウィークは、とうに過ぎている・・・。

2011年6月5日

 

塗装

 

塗装工程に入る。

塗料は、和信 2液 ウレタンクリアー。

 

下塗りは、刷毛で4回。1回ごとに400番のペーパーで塗装面を整える。

その工程を、6月4日、一日で終わらせた。

そして今日(6月5日)、知り合いの塗装屋さんに行って、仕上げ塗装を4回行った。

計8回塗装し、完了。

塗装屋さんは、長いお付き合い。前回も、仕上げ塗装をして頂いた。

今回も、ご協力有難うございました。

次回も、よろしくお願い致しますね。(笑

6月20日

 

ネット編み

 

ネット完成

 

4/18に染めて、6/20に漸く編み終わった。長かった・・・。とても!

糸は、クレモナ糸。色は「ワイン」、イトウの婚姻色が薄れた色をイメージした。

サクラマスサイズのネットのコマは、いつも25ミリであるが、今回は鰭が切れづらいように、20ミリとした。

 

108目、36段。単純に計算すると、4,000回弱、結び目を編むことになる。 気の遠くなる作業だ。

したがって、クレモナ糸も想定外に使用し、最初に染めた糸が足りなくなった。

そこで今回は、2色とした。減らし目から「ふじ色」。

何故今回は、1色にしなかったと言うと、クレモナ糸が無くなってしまい、

以前、 虎キチ釣り師から依頼されたサクラマスサイズのネットで使用した糸が余っていて、

同系色だったからと、単純な理由。

 

何れにせよ、漸く編み終わった。ほんと長かった・・・。

7月9日

 

イトウ用折りたたみランディングネット完成!

 

漸く出来ました。なんだかんだで、4ヵ月かかった。長かったな~

ゴールデンウィーク迄に作る予定だったが・・・。

 

グリップ材は杉だが、後で名前を知った。その名は「ヤナセスギ」。漢字で書くと、『魚梁瀬杉』

今回の目的である、天塩川の瀬のイトウをランディングする為に作ったネットにピッタリの材料名に感じる。

 

今回の、ランディングネットには、何点か特徴がある。

先ず、グリップの長さ。何故、こんなに長さが必要なのか?

大物のイトウは、とにかく重い。流れのある所では、引き寄せるのに尚更。

通常のグリップの長さのネットまで引き寄せるのは、楽ではない。

したがって、グリップが長いと改善できる。

しかし、ただでさえ、フレームが大きいのに、背負うことが出来ない。

よって、折りたたみにすることにより、長く出来る。

ここが、今回実現するのに一番構想に時間がかかった部分。

 

次に、グリップエンド。変な形状には、理由がある。

ランディングする際、ウエストにフィットする。

 

自分で言うのもなんだが、それなり満足出来る物が出来た。

しかし、納得出来ない部分もある。

 1.フレーム材の内側と外側を同じ材料を使用した為、メリハリが無いこと

 2.グリップが長いので、重い (なるべく軽くなるような努力はしていたのだが・・・) この2点。

フレーム材は、今となってはどうにもならない。

グリップ材は改善の余地があるので、オフシーズンに手直しする。

 

後は、このネットに見合うイトウを釣ること。(いつになることやら・・・)